バイクグローブを買ったのに、着けてみたら指先がちょっと余る。
「これって失敗したのかな?」「このまま乗っても大丈夫?」と不安になりますよね。
結論から言うと、指先が少し余るのはグローブの設計上ふつうのことです。
ただし「ちょっと余る」と「ブカブカすぎ」は別物。見分け方だけは知っておいてください。
判定はかんたんで、グローブをはめてグーパーするだけ。メジャーもいりませんし、お店に行く必要もありません。
この記事では、余る原因から、今あるグローブで改善できる方法、次に買うときに失敗しないサイズ選びまでまとめました。

私の失敗した体験談もお話します。自分にあったグローブ選びのお手伝いになれば嬉しいです!
バイクグローブの指先が余るのは普通なの?
サイズ表を見て買ったのに、着けてみたら余っていた。自分がミスったのかな…と思いますよね。
でも、指先の余りはメーカーがわざと作っているもの。理由と、正常な範囲の見分け方を順に見ていきましょう。
指先が少し余るのは設計上あたりまえ
指先が余るのは、バイク用に限らず革手袋全般で起きること。設計上ふつうのことなんです。
バイクに乗っているとき、ブレーキをかけると体が前のめりになりますよね。そのとき、指先はグローブの中でじわっと前にズレていきます。
最初からピッタリすぎるサイズを選ぶと、ズレたときに指先が当たって痛くなってしまいます。
だから、メーカーは最初から余裕を持たせて作っているんです。
オートバイ用グローブを製造販売しているJRPや、オーダーグローブを扱うPAIR SLOPEは公式サイトでこう説明しています。
その裁断の特性上、グローブの指先いっぱいまで指はつまることはありません。3ミリから5ミリ程度の余裕は必然的に出来、またその余裕は必要なものとなります。
出典:JRPグローブ「サイズ選びについて」
一般的に革グローブの場合、新品状態で指先に10mm程度の余りは必要です。
出典:PAIR SLOPE「理想のグローブを求めて」
3mmから10mmと幅があるのは、メーカーや素材によって設計が違うから。どこも「余りは必要」という点では一致しています。

少し余るな〜くらいが、ちょうどいいサイズってことですね。
指先の余りの目安
私の持っているサマーグローブ(FIVE)・電熱グローブ(タイチ)の指先の余りはこんな感じです。


数字で見るなら、こんな感じです。
- 指先に5〜10mm(0.5cm〜1cm)程度の余裕がある
- グリップを握ったときに違和感がない
- レバー操作がスムーズにできる
- 指先が1cm以上余っている
- グリップを握ると指先がよれる感覚がある
- ブレーキレバーにグローブの先が引っかかる感じがある
数字はあくまで目安。最後は握ってみた感覚で決めてください。

バイク用品店にはグリップのサンプルがあるところが多いので、試着してグリップを握った時の感覚を確かめることができますよ!
指先が余ったまま乗ると何が起きる?
合わないサイズのまま乗り続けると、操作ミスにつながります。
長時間乗る人は、それだけでストレスがたまることも。
ブレーキ・クラッチの操作ミス
指先がブカブカの状態でバイクに乗ると、細かい操作がしにくくなります。
グリップを握ったときに手が滑るような感覚があって、アクセル操作がなんかやりにくいな…と感じたことはありませんか?
最初はグリップのせいかと思っていたんですが、原因はグローブのサイズだったんです。
ブレーキレバーを引くときも同じ。余った部分がレバーに引っかかって、とっさの操作が一瞬遅れることがあります。
半クラッチのような繊細な操作も、やりづらくなる人がいるかもしれません。
なんか操作がもたつく気がする…と感じたことがあるなら、グローブを疑ってみてください。

グリップのせいだと思い込んでいて、しばらく原因に気づきませんでした…。
車種によってはウインカーとクラクションを間違える
安全に関わる操作ミスではありませんが、ミスすると恥ずかしいですよね。
グロムはウインカースイッチのすぐ上にホーンスイッチがあるんです。
ウインカーを消そうとして親指を伸ばしたとき、余ったグローブの先がホーンに当たって、意味もなくクラクションを鳴らしてしまったことが何度もあります。
前の車のドライバーからしたら、何事かと思いますよね。

交差点の先頭で鳴らしてしまったときは、めちゃくちゃ恥ずかしいです…。
スイッチの配置は車種によって違いますが、自分のバイクのウインカーまわりに他のスイッチが近くにある方は、グローブの余りで恥ずかしい操作ミスをすることもあります。
メンタル面でのストレスになる
シンプルに「グローブがダボダボする…」と感じながら運転するの、嫌じゃないですか?
サイズが合わないから次はどんなグローブを買おうかな〜と、色んなライダーの手元を運転中に眺めていたら、運転に集中できていない時がありました。
新しいグローブを買えたらよかったのですが、当時はまだ大学生。お小遣いが少なく、バイク用の高いグローブを追加で買うお金がありませんでした。
だから、自分の失敗と後悔をバイクに乗るたびに突きつけられる感じがして、けっこうストレスを感じていたんです。
そもそもなぜ指先が余ってしまうの?
サイズ通りに買ったのに余る。原因は、手の形とグローブの設計のズレにあります。
手の平と指の長さのバランスが合っていない
グローブのサイズは、主に手囲いをもとに設計されています。手囲いというのは、手の平まわりの太さのこと。
でも、指の長さは人によって大きく変わりますよね。
手囲いに合わせてサイズを選ぶと、指の長さが合わなくて指先が余る。これはよくあることなんです。
私の手は、指が長くて手のひらが薄いタイプ。だから、手のひら周りのサイズだけで選んでしまうと、指の丈が足りなくなってフィットしないんです。

人と比べて手の甲が細い人は、中指・人差し指を基準にすると、自分にあったサイズを見つけやすくなりますよ!
女性はサイズ選びが難しい
女性は男性に比べて手が小さく、指も細い傾向があります。
でも市販のバイクグローブは、もともと男性の手を基準に作られているものが多いんです。
レディースサイズもありますが、サイズ展開が少ないのが現状。レディースのLサイズなのに指先が余ることもしばしば。
私の手は平均的な女性の手より大きいのですが、レディースのMでは小さいし、メンズのSサイズだと大きすぎることが多々あります。
レディースのLサイズでも、ブランドによってサイズが全然違う…とグローブ選びにはかなり苦労してきました。

女性以上男性未満の細かいサイズがあればなあ…。
メーカーごとにサイズ感が違う
同じMサイズでも、メーカーによってサイズ感がかなり違います。私の体感ですが、こんなイメージ。
| メーカー | サイズ感 | ひとこと |
|---|---|---|
| アルパインスターズ・RS TAICHI | タイトめ | |
| クシタニ | ほどよいフィット感 | デザインが渋すぎる |
| コミネ | ゆったりめ | デザインが渋すぎる |
前のグローブはMでよかったのに今回はSの方が合う、ということも普通にあります。
ブランドをまたいで買うときは、サイズ表記を信用しすぎないこと。できれば試着して確認するのがベストですよ。
季節と種類でもサイズ感が変わる
同じメーカーの同じサイズでも、季節が変わればサイズも変わります。
夏用はメッシュなどの通気性が良い素材で作られているので、グローブ自体の厚みは薄めです。手にしっかりフィットする感覚があると思います。
真冬で活躍するタイチの電熱グローブは、私が持っているものは大きめ。ただ、素材がやわらかく、操作感に大きく影響しない作りになっています。

夏用の感覚で冬用を選ぶと失敗しやすいので、季節ものを買う時は試着がベストです!
季節ごとに何を着るかは、こちらの記事で気温別にまとめています。グローブの選び方にも触れているので、あわせてどうぞ。

今あるグローブで指先余りを改善する方法
買い直す前に、今あるもので試せることがあります。
ですが、できることとできないことが素材で決まるので、そこから見ていきましょう。
手袋の素材をチェックする
まず知っておいてほしいのが、プロテクター付きのツーリンググローブは、1枚の素材でできていないということ。
メッシュ・合成皮革・山羊革など、いろんな素材がパーツごとに使い分けられています。つまり、伸びる素材と伸びない素材が同じグローブに混ざっているんです。
私はフィット感がいいもの=操作性がいいものだと思っていて、メッシュ素材も使ううちに伸びると考えていました。
ですが、使っているうちに少し布が伸びたものの、手に馴染んだとは言えませんでした。
一方で、山羊革や牛革などの本革の素材は、伸縮性があって手に馴染みます。生地自体が柔らかいので、握ったときに手のひらや手の甲が突っ張ることもありません。

「革だから伸びるはず」と我慢し続けても、伸びない場所は伸びないので諦めた方がいいかもです。
自分のグローブを見て、どこにどんな素材が使われているかチェックしましょう。
革なら馴染む可能性がありますが、メッシュや合成皮革なら期待しないほうが早いです。
インナーグローブは好みが分かれる
よく紹介されるのが、薄手のインナーグローブを重ねてフィット感を上げる方法。防寒にもなるので、一石二鳥に見えますよね。
ただ、正直に言うと私には合いませんでした。
指先の余りは減るんですが、操作性が一気に悪くなったんです。レバーの感触が伝わりにくくなって、繊細なクラッチ操作がしづらい。
結局、我慢できずにグローブごと買い替えました。

操作感を優先したかったので合いませんでした。ここは好みが分かれるところだと思います!
ちなみに夫は「大きいならインナーグローブで対策できる」派。同じ家の中でも意見が分かれるくらいなので、一度試してみる価値はあります。
選ぶなら、できるだけ薄手のものを。厚みがあるほど操作感は悪くなります。
縫い直し・リサイズを検討する
使っているグローブが革のグローブで、どうしても今のものを使いたいなら、指先を縫い詰めてリサイズするという方法もあります。
革製品の修理を専門にしているレザーリフォームは、公式サイトで指1本ごとの料金を公開しています。
| 作業 | 縫い目1つ | 縫い目2つ | 縫い目3つ以上 |
|---|---|---|---|
| 指の長さ詰め(裏地あり) | 3,300円 | 4,400円 | 5,500円 |
| 指の長さ詰め(裏地なし) | 2,200円 | 3,300円 | 4,400円 |
余っているのが人差し指と中指だけだとしても、両手で4本。裏地ありなら13,200円からになります。

バイク用グローブは1万円台のものが多いので、2〜3本詰めた時点で新品が買えますね。
ですが、革手袋なら何でもOKというわけでもなさそうです。
手袋の指の長さ詰めは物によっては、難易度が非常に高くなるため、作業可能な職人も限られてきます
出典:レザーリフォーム「革手袋・レザーグローブの修理案内」
同じページには裏地がニット生地の場合は詰められないとも書かれています。
冬用グローブは裏地がニットのものが多いので、そもそも受けてもらえない可能性があります。
自分の持っているグローブが革なら、一度専門業者に相談してみましょう。
買い替えるなら、今のグローブは売れる
ここまで改善方法を紹介してきましたが、正直なところ、ブカブカすぎるグローブは買い替えたほうが早いです。
ブカブカすぎるなら買い替えが早い
革手袋のリサイズでも紹介したように、お直しをするよりも新品を買ったほうが安く、手っ取り早くブカブカ問題を解決できることがあります。
リサイズに1万円以上かけて、それでも完璧に合うとは限らない。だったら、最初から自分に合うものを探したほうが確実です。

私もインナーグローブで粘ろうとしましたが、結局は買い替えました…。
使わないグローブは買取に出せる
問題は、合わなかったグローブが手元に残ることですよね。
バイク用のグローブって意外と値段がするので、使わないまま眠らせておくのはもったいないです。一度着用してしまうと返品もできません。
そんなときは、バイク用品専門の買取サービスを使うのもひとつの手です。
近所のリユースショップに持ち込むこともできますが、バイク用品の価値をわかっている専門店のほうが値段はつきやすいはず。
バイクウェアを専門に買い取ってくれるサービス自体、そう多くありません。
状態がよければ、思ったよりいい値段がつくことも。使い込んでから売るより、使用感が少ないうちのほうが高く売れます。

バイクウェア買取ストストなら、スマホ・PCからカンタンに申込ができ、自宅でラクラク買取ができちゃいます!送られてくるキットに詰めるだけなので、お店へ持っていく手間もありません。
次に買うときに失敗しないグローブの選び方
ここからは、次の1足で失敗しないためのポイントをご紹介します。
きっちり測る方法と、感覚でいく方法の2つを紹介しますね。

サイズ感が合うものも大切ですが、バイク用グローブを選ぶ大前提のポイントも忘れずに!
- 手の付け根のプロテクターは必須
- 手のひらが山羊革になっているものを選ぶとフィット感が上がる
- 手首をしっかり覆えるものを選ぶ
【正攻法】手の正しい測り方
グローブを選ぶ前に、自分の手のサイズを測っておきましょう!


- メジャーを用意する
- 利き手の人差し指の付け根あたりに巻きつける(親指の付け根あたりを通すイメージ)
- 一周したサイズをcmで確認する
- 手の付け根から中指の先端までを測る
このサイズをもとにメーカーのサイズ表と照らし合わせると、失敗がぐっと減ります。

メーカーのサイズ表は、だいたい手囲いの数字で書かれていますよ!
【ズボラさん向け】グーパー法

「いちいちサイズなんて測ってられるかー!」という方にオススメなのが、グーパーを繰り返して違和感がないものを選ぶ方法です。
この方法は正確なサイズを測ることはできませんが、感覚に頼るというなんとも伝えがたい方法。でも父・夫という先輩ライダーに教わった方法なので、効果はあります!

メジャーもサイズ表もいらないので手軽にできます!
- グーを握ったとき:指の背が突っ張って痛くないか
- パーに開いたとき:先端の余りが折れ曲がっていないか
- レバーを引く形にしたとき:余った先が邪魔にならないか
私の場合、愛用しているFIVEのグローブは、グーを握ると指の背に少しつっぱりを感じます。でも伸縮性があるので気になりません。
比べて、電熱グローブは大きめ。指を伸ばすと余った指先がレバーに乗ってしまいますが、余った部分が取っ掛かりになって、意外とちゃんと握れます。
試着できる店とネットの使い分け
ネットは安いけれど試着できないし、お店は試せるけれど品揃えに限りがありますよね。
なので、店舗は試着がいる時・ネットはサイズが既にわかっている時と使い分けしましょう。
初めて選ぶメーカーや、初めての用途のものは、実店舗で試着してから買うのがオススメ。
しかも、同じブランドでも夏用と冬用でサイズ感が変わるので、初めてのものは試着してから購入しましょう。
ネットで買う時に見ておきたいのは、レビューの中身です。
- 「手が小さい」「女性」などのコメントを探す
- 同じブランドを使ったことがあれば、そのサイズを参考にする
- 返品・交換に対応しているショップを選ぶ

「思ったより大きかった」「レディースでも指先が余る」というコメントはしっかりチェック!
女性向けのおすすめブランド
女性ライダーにおすすめのブランドをいくつか紹介します。
FIVE(ファイブ)
私も5年愛用する、フランスのグローブ専門メーカー。デザインがシックで、サイズのラインナップが細かいのが強みです。
私の手は指が長くて手のひらが細いタイプ。FIVEではユニセックスのSサイズがピッタリだったので、それ以来ずっとFIVEです。
RS TAICHI(アールエスタイチ)
国内の人気バイクウェアブランド。レディース専用のラインナップが充実していて、サイズ展開が豊富です。デザインもかわいいものが多いので、初心者の方にもおすすめですよ。
alpinestars(アルパインスターズ)
イタリア発のレーシングブランド。サイズ感はタイトめですが、女性向けの「STELLAシリーズ」はレディース専用設計なのでフィット感が上がります。
IXON(イクソン)
フランス発のバイクウェアブランド。女性向けモデルにはXSサイズから展開しているものも多く、手が小さくて他では合わなかった方にもおすすめです。

FIVEのグローブを指に穴が空くほど愛用しています。5年使って両手の人差し指に穴が空いたので、そろそろ買い替えなければ…。
おすすめのグローブはこちらの記事でまとめています。

まとめ
バイクグローブの指先が余る問題、解決の糸口は見つかりましたか?
- 指先が5〜10mm余るのは設計上ふつう
- 判定はグーパーを繰り返すだけ。メジャーはいらない
- 1cm以上余る、レバーに引っかかるなら要注意
- 本革なら馴染む。メッシュは伸びにくい
- リサイズは指1本2,200円から。2〜3本で新品が買える
- 合わなかったグローブは売って次の資金にできる
グローブは操作性にも安全性にも直結するのに、なんとなくで選んでしまいがちなアイテムです。
指先の余りが気になっているなら、まずはグーパーしてみてください。3秒でわかります。

手に馴染むグローブに変えたら、運転そのものがラクになって驚きました!
自分の手にぴったり合うグローブが見つかると、バイクに乗るのがもっと楽しくなりますよ。一緒に快適なライディングを楽しみましょう。



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