ギアを落としたらガクンとなって、体が前につんのめる…という経験、ありませんか?
ギアチェンジのたびにガクガクなってしまうと、自分って下手なのかなと落ち込みますよね。
私もバイクに乗り始めた頃は、ギアチェンジが上手くいかず悩んでいました。
ですが、ギアチェンジが下手になってしまう原因は3つだけなんです。
この記事では、3つの原因と直し方、失敗を見分ける方法を見ていきましょう。

最初はみんな絶対に経験してます!きっとあなたもできるようになりますよ。
ギアチェンジが下手になる原因
ギアチェンジが上手くいかないとき、原因は大きく分けて3つだけなんです。
- アクセルを戻しすぎ
- クラッチを切りすぎ
- 操作がゆっくりすぎ
逆に言えば、この3つに対処できれば、ギアチェンジがスムーズにできるようになります。
中でも、ギアチェンジの操作がゆっくりすぎると、一番ガクンと来る原因になります。

丁寧でも勢いよくやるのもダメって、じゃあどっちなの?!と思ってたのは私だけじゃないはず…。
共通するのは回転数のズレ
ギアチェンジでガクンとなるのは、変速の前後でエンジンの回転数が合っていないからです。
ギアを変えるとタイヤの回転に対して、ちょうど良いエンジン回転数が変わります。
新しいギアに合う回転数になっていない状態でクラッチをつなぐと、エンジンとタイヤの速さが合わなくなり、衝撃が体に伝わる、という仕組みです。
ギアチェンジが上手くいかない原因は、どれもエンジンの回転を落としすぎているという共通のトラブルがあります。
つまり、スムーズな変速のコツは、つなぐ瞬間にエンジンの回転数を合わせてあげるだけなんです!
シフトダウンでショックが起きやすい
同じショックでも、実はシフトアップ(加速)よりシフトダウン(減速)のほうがガクンとなりやすいです。
理由は、減速してギアを下げるとき、エンジンの回転数が落ちすぎていることが多いから。
低いギアはもっと高い回転数を必要とするのに、回転が落ちた状態でつなぐと、一気にエンジンブレーキがかかり、体が前につんのめるような強いショックが出ます。

間違ってギアを落としすぎた体験がある方はイメージしやすいかも。
ギアチェンジは足の位置が超重要
ギアチェンジが決まらない原因は、操作のタイミングだけではありません。
足の置き方が合っていないと、そもそもペダルに力が伝わらないんです。
ステップにつま先だけ乗せる

教習所ではシフトペダルにも足をかける、と教わったかもしれませんが、意外と街乗りには向かないことも…。
ステップに足を乗せるとき、土踏まずまで深く乗せないのが基本です。
つま先だけを乗せておいて、ギアを変えるときにシフトペダルまで足を移動させるだけで、ペダルを踏む力がしっかり入るようになります。
ですが、つま先を外側に広げて乗るのはNGです。
ペダルが滑ったり内側にずれたりして、踏んでも十分に動かせません。
カーブを曲がる時にもつま先が地面に強くこすれて足を負傷する可能性があるため、安全性の面でもオススメできません。

ペダルに置いていた時、減速で間違ってシフトダウンして思いっきりつんのめったことがあります…。
親指の付け根でシフトを上げる
ギアを上げるときは、ブーツのつま先をペダルの下に入れて、親指の付け根あたりで押し上げましょう。
「カチャ」という手ごたえが返ってくるまで、しっかり送り込みます。
逆に、ブーツの先端に引っ掛けるのはNG。
つま先だと十分な力が入らず、ギアが中途半端な位置で止まってしまうんです。
とくに1速から2速は、間にニュートラルがあるので、いちばんシフトが抜けやすいところです。

無意識にできるようになるまで、「エイヤ!」と力を入れて、てこの原理で押し上げるように意識しましょう!
ニュートラルは1回で入れようとしない
シフトペダルには遊びと呼ばれる、踏んでも手ごたえがない、スカスカの範囲があります。
ニュートラルに入りにくいときは、勢いよく踏まずに、手ごたえのあるところまでゆっくり探ることが重要です。
ただ、一発でニュートラルに入れようとすると難しいので、なかなかニュートラルに入らない時の対処法をお伝えします。
- 2速から軽く踏んで落とす
- タイヤをほんの少しだけ前後に動かしながら入れる
- アクセルを一瞬、ほんの少しだけ開ける
ニュートラルに入れる時、停車していることが多いので、ゆっくり落ち着いてやれば大丈夫です。

グロムはニュートラルが少し固くて、遊びをゆっくり探りながら入れています。車種や個体差が大きいので、自分のバイクのクセを掴みましょう!
シフトガードで操作性アップ
ギアチェンジを続けていると、ペダルが当たる左足の甲が黒く汚れてきますよね。
ライディングシューズにはシフトガードというパーツが付いているので、汚れを防ぐだけでなく、ペダルに力を伝えやすくなります。
ライディングシューズはバイクに乗るために必要な要素がぎっしり詰まっているので、バイクに乗るなら1足は準備するようにしましょう。
女性にオススメのバイクシューズは、こちらの記事でご紹介しています。

シフトアップをスムーズにするコツ
シフトアップは、シフトダウンと比べて簡単にギアチェンジできます。
コツをつかむのも簡単です!
アクセルをほんの少し戻す
シフトアップでショックが出る人は、アクセルを開けっぱなしのままギアを変えていることがほとんど。
開けっぱなしだと回転数が高いままなので、つないだ瞬間にガクンとなるんです。
コツは、クラッチを切る一瞬だけ、アクセルをほんの少し戻すこと。
アクセルを戻すと回転数が落ち、次のギアにスムーズにつながります。
- アクセルを軽く開けて加速する
- 変速したい速度でアクセルを少し戻しながらクラッチを切る
- 素早くギアを1つ上げる
- アクセルを戻したままクラッチをスッとつなぐ

慣れれば無意識でスムーズにできるようになるので、練習練習です!
素早く操作する
ガクンとなるのが怖いからと、丁寧にゆっくり操作するほど逆効果です。
クラッチを切っている時間が長いと、その間にどんどん回転数が落ちてしまうので、つなぐ時に回転数が合わなくなっています。
また、半クラを長く使いすぎると、クラッチの板が余計にすり減ってしまいます。
だからもたもたせず、テンポよく操作するのがコツ!

ペダルとクラッチの操作だけは素早く、と覚えておきましょう!
5,000回転まで回してから上げる
早すぎるタイミングで高いギアに上げると、回転数が足りずに加速できなくなってしまいます。

私は失速して道路の真ん中で止まりかけたことがあります…。後続車もいたので、本当に申し訳なかったです。
5,000〜6,000回転まで回してから上げるとスムーズです。
タコメーターがない車種なら、アクセルを開けても伸びが弱く感じたら次のギアくらいの感覚でOK。
また、音で判断するのもオススメです。
エンジンが高くウウ〜ンと唸りだしたら、回転数がしっかり上がっているので、音をきっかけにシフトアップしましょう。

とはいえ、レッドゾーンまで引っ張るのはNGです!エンジンに負担がかかりますし、周りから「うるさいバイク」に見えちゃいますよ〜。
シフトダウンのガクンを消す!ブリッピング入門
減速のガクンは、ギアチェンジの悩みでいちばん多いところ。
ですが、ブリッピングと呼ばれるテクニックを一つ加えるだけで、シフトダウン時のショックを大幅に減らすことができるんです!
なぜブリッピングが必要?
シフトダウンでガクンとなるのは、下げたギアに必要な回転数より、エンジンの回転が低くなっているからです。
低いギアほど高い回転数を必要とします。
減速して回転が落ちた状態で低いギアにつなぐと、エンジンが急に「もっと回らなきゃ!」と引っぱられて、強いエンジンブレーキがかかります。
対策は、つなぐ瞬間にエンジンの回転数を下げたギアに合うところまで上げてあげること。

私も乗り始めのころは、減速のたびに前につんのめっていました。このままエンストしたらどうしよう…と、不安になっていました。
ブリッピングの3ステップ
では、ブリッピングのやり方の紹介です。
やり方は、つなぐ瞬間にアクセルを軽くポンと煽って回転を合わせるだけ!
- 回転が落ちきる前にクラッチを切ってギアを下げる
- クラッチを切っている間に軽くアクセルを煽る
- そのままクラッチをつなぐ
最初は煽りすぎて「ブォン!」となりがちですが、それでOK。

アクセルの遊びを外れて、エンジンが回る手応えを感じるくらいでOK!
いきなり挑戦しなくても大丈夫
上手くコツがつかめなくても大丈夫です。目的は回転数の差を小さくすることです。
エンジンの回転が完全に落ちきる前に素早くシフトダウンするだけでも、同じ方向に近づけます。

音で判断するクセをつけておくとブリッピングが楽になります!むしろ、ブリッピングが不要になることもありますよ。
教習所で習わなかったけど?
ブリッピングは、実は教習所ではあまり教わりません。むしろ、空ぶかしと見なされて注意されることもあります。
公道で安全に、スムーズに走るための実用テクとして、慣れてきたら少しずつ取り入れれば問題ナシ。
教習所で教わったことも大切ですが、ツーリング中にストレスを抱えるくらいなら、テクニックはどんどん取り入れましょう。
アクセルとクラッチの連携は、発進のときの半クラ操作にも関係が深いです。
発進でエンストしがちな人は、こちらの記事も合わせてどうぞ!

音で判断!ギアチェンジの失敗
ギアチェンジのとき、ガチャンと音がして不安になったことはありませんか?
実は音の種類で、正常なのか直すべきなのかが分かるんです。
ガシャン・ガコン→正常な音
停車中にニュートラルから1速に入れるとき、「ガシャン」とか「ガコン」とか大きめの音がしますよね。
これは故障でも操作ミスでもなく、正常なバイクの音です。
止まっている歯車に回っている歯車を噛み合わせるので、音が出るのは構造上あたりまえなんです。

結構大きな音がするし、バイクに少し衝撃が来るので初めは焦りますよね…。
ガチャン→回転数のズレ
走行中のギアチェンジでガチャンと鳴るときは、回転数が合っていないサインです。
アクセルの戻しすぎ・クラッチの切りすぎ・操作がゆっくりすぎ、のどれかに当てはまっていることがほとんどです。
アクセルを一瞬だけ戻して、素早く操作するだけで音は小さくなります。
ガリガリ→要注意
気をつけたいのがガリガリという音。
ギアが中途半端な位置で噛み合っていないときに、ガリガリという音が出ます。
この音を繰り返すと、ギアが抜けやすくなり、最悪の場合ミッションを傷めてしまいます。
とはいえ、バイクのミッションは超頑丈に作られていて、一度や二度で壊れるものではありません。
音が出たら、慌てずクラッチを握って、丁寧に入れ直すことが大切です。

焦らず落ち着いてシフトをしっかり入れ直しましょう!
ギアが硬いのはバイク側が原因かも?
自分の操作を直しても良くならないなら、車体側が原因の可能性もあります。
特に、レバーに関しては手が小さい人ほど影響を受けやすくなります。
レバー位置の調整は自分でもできますが、調整機構がないものだと結構パワーが必要になるので、バイク屋さんでお願いしましょう。

調整できるレバーに交換するのが手っ取り早いかも。
よくある疑問
ギアチェンジをスムーズにしたい人が悩むポイントをまとめてみました。
クラッチを戻すタイミングは?
ギアチェンジは、クラッチをスパッと手早く操作するのが基本です。
だらだら半クラを使うと回転が合わずガクンとなるうえ、クラッチも摩耗してしまいます。
一方、発進時や低速からの再加速のときだけは半クラを使いましょう。
何速で走ればいい?
今このスピードで何速が正解?と迷う人も多いですよね。
目安は、エンジンが気持ちよく回っている回転数をキープできるギアが正解です。
街乗りは4,000〜5,000回転をキープするイメージ。
慣れれば音と振動で、そろそろ変えどきかなと自然にわかるようになります。

シフトアップするのは5,000〜6,000回転、走り続けるのは4,000〜5,000と覚えておくと迷わないです!
カーブや下り坂はどうする?
基本はカーブに入る前にシフトダウンを済ませておくこと。
曲がっている最中にクラッチを切ると、車体が不安定になってしまうからです。
ただし、回転が落ちすぎてガタガタしてきたときは、曲がっている途中でも落として大丈夫。
我慢して低い回転のまま曲がるほうが、かえって不安定になります。
下り坂も、スピードが乗りやすいぶんショックが大きくなりがちです。
落ち着いてアクセルを緩め、フットブレーキを使いながら、多少ショックが出ても大丈夫なくらいスピードを落としてゆっくりシフトチェンジしましょう。

下りのヘアピンがめっちゃ苦手…。倒さず曲がるがモットーなので、落ち着いてゆっくり操作することを心がけています。
低速でのふらつきや立ちゴケが不安な人は、こちらも参考にどうぞ。

まとめ!ギアチェンジは怖くない
ギアチェンジが下手だと落ち込んでいた方へ、この記事で伝えたかったことをまとめます。
- アクセルを戻しすぎ
- クラッチを切りすぎ
- 操作がゆっくりすぎ
- ステップにはつま先だけ乗せる
- アクセルは一瞬、少しだけ戻す
- ペダルとクラッチの操作は素早く
- 上げるのは5,000〜6,000回転から
- 下げるときはアクセルをポンと煽る
全部やろうとしなくて大丈夫なので、まずはひとつだけ、次に乗るときに試してみてください。
私も最初はガクンガクンしていましたが、ブリッピングを習得してから、ギアチェンジで悩んだことは一度もありません。
ギアチェンジが少しスムーズになると、ツーリングがぐっと楽しくなりますよ!



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