¡Hola!ろかです。
さて、南米大陸と言えば、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「貧しい国」「ドラッグがたくさん流通していて危険」「サッカーが強い」…
など、正直あまり詳しくない、未知の大陸なのではないかと思います。
私は2017年2月〜3月の1ヶ月、ペルー・ボリビア・チリ・アルゼンチンの4カ国をバックパッカー旅行しました。
南米で見た自然、景色に心を奪われ、その素晴らしさを一生のうちにもう一度、味わいたい。そして、日本の方にもその素晴らしさを伝えたい。
これから数回に分けて、4カ国の旅行記をもとに、まだあなたの知らない南米の魅力をご紹介します。
↓南米旅行をしようと思った理由
世界で一番南極に近いまち・ウシュアイア(Ushuaia)
どこにあるの?
ウシュアイアは、アルゼンチンの最南端、フエゴ島と呼ばれる半島に位置しています。
南米きっての観光地で、南極に一番近い町として知られていることから、「世界の果て(Fin del mundo)」とも呼ばれています。
ひびきがかっこいいですね。
ビーグル水道という海峡に面しており、海域にはペンギンが生息しています。
そのため、ウシュアイアにはたくさんのツアー会社があります。
さらに、「本当の世界の果て」である南極大陸へと向かう船の発着港となっています。
「南極に近いなら、めちゃくちゃ寒いでしょ!」
と、思うかもしれませんが、冬(7月〜9月)の最低気温は平均−1.5℃、最高気温の平均は1.7℃と、意外と暖かいんです!
私が訪れた、夏の最高気温は10℃を超え、まるで日本の春先のような気候でした。
とはいっても、海沿いのまちなので風は冷たかったですが…。
日本人は住んでいるの?
実は、ウシュアイアに1人だけ日本人が住んでいました(2017年3月当時)。
これは本当に偶然なのですが、私が泊まった宿の隣が、唯一の日本人の方が経営するお菓子屋さんだったのです…
長らく日本を離れていて、久しぶりに日本語で会話したと喜んでいただけました笑
アルゼンチンのお菓子を販売されていましたが、記念に1つ買って宿で美味しくいただきました。
ここがすごかったウシュアイア
Canal Beagle(ビーグル水道)
ビーグル水道は、チリとアルゼンチンの国境を縫うように流れる海峡です。
この海峡には、ペンギンの島と呼ばれる繁殖地がたくさんあり、運が良ければアシカやクジラを見ることができます。
様々なツアー会社がペンギン観察ツアーを主催しており、大型クルーズ船から小型ヨットまで幅広い選択肢がありました。
私は、ペンギンや海鳥などの動物を近くで見たかったので、定員6名の小型ヨットのツアーに参加しました。
出発すると、対岸にチリの山々が見えてきます。
しばらくすると、ペンギンの繁殖地である島がたくさん見えてきました。
ペンギンって、氷の上をよちよち歩いているイメージがあったのですが、砂利の上でひなたぼっこするペンギンが新鮮でした。
しかも、傾斜のきつい岩肌を、飛び跳ねて登っていくペンギンたち。
命の力強さを感じることができました。
クルーズ船ではできない、ヨットならではのアトラクションが、動物たちを間近で観察できることです。
ペンギンの生息地を見つけると、ヨットのエンジンを止めて、波の力でじわじわと陸に近づいていきます。
大きな船だと、人慣れしていない鳥たちはびっくりして逃げてしまうため、遠くから観察することしかできないそうです。
クルーズ船よりお値段は張りましたが(1人10,000円は超えた)、鳥好きにはたまらん体験でした。
Parque Nacional de Tierra del Fuego(ティエラ・デル・フエゴ国立公園)
チリ・アルゼンチンの国境沿いに位置する、山と海に囲まれた大自然を楽しめる国立公園です。
ウシュアイアからバスが出ていて、入場券を買って散策していきます。
公園内は比較的整備されていて、遊歩道を歩いて散策しました。
まさに、手つかずの自然、という言葉がぴったりです。
国立公園は一部しか入場できないのですが、一部というわりには散策できる範囲はかなり広かったです。
シーズンの夏で、100人くらい入場していたのに、人とすれ違うことは少なかったです。
また、トレッキングツアーを主催するツアー会社もあり、エメラルドグリーンのエスメラルダ湖に寄れるツアーもありました。
フエゴ公園の目玉の一つ!「世界列車」
ツアーのオプションで、「世界列車」という蒸気機関車に乗ることができます。
昔は炭鉱と町を結ぶ列車として使われていたそうですが、現在は観光用列車として使用されています。
さらに面白いのが、この列車の終着駅は元刑務所だというところ。
世界の果ての刑務所…少しおとぎ話のような感覚です。
「世界の果てまで来られたのは、運命が導いたからなんだ。」
ウシュアイアに住んでいる日本人の方がおっしゃった言葉です。
その言葉を聞いた瞬間、涙がポロポロとこぼれてきました。
ウシュアイアに心を惹かれたこと、世界の果てへ行く決断をしたこと。
バックパッカーをすると決めたあの日、ウシュアイアに「来なさい」と、ささやかれたのかもしれません。
華美な町でもないし、特に有名な料理があるわけでもないので、キラキラした旅行が好きな人には、少し物足りないかもしれないです。
でも、世界の裏側に別世界のような美しい場所があると、自分の目で確かめられたことは、かけがえのない財産になっています。
南米シリーズはまだまだ続きます!壮絶エピソードもあるので、お楽しみに。
以上、ろかでした。 Adios!
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