「チェーンのお手入れ、しなきゃとは思うけど…なんだか汚れそうだし、難しそうで後回し」。そんなふうに、チェーンメンテを見て見ぬふりしていませんか?(実は私もそうでした)
正直に言うと、チェーン掃除って手はどうやっても真っ黒になります。しかも私、何も考えずに白いTシャツで作業して、油が飛び散って服がダメに…。
でも、頻度とちょっとしたコツさえ知っておけば大丈夫。汚れも最小限にできますし、作業も慣れれば15分ほど。放置してドロドロだったチェーンがピカピカになると、気持ちいいですよ。
この記事では、バイクのチェーンメンテナンスの頻度・時期の目安から、汚れずにやる手順まで、実際の写真つきでやさしく解説します。「油はねで腕や足を汚したくない」という人向けの服装のコツもお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
バイクのチェーンメンテナンスの頻度は?まず知っておきたい基本

まずは「そもそもやらなきゃダメ?」の疑問から。放置するリスクにも触れますので、初めての人ほどじっくり読んでいただきたいです!
「チェーンメンテって不要って聞いたけど?」「どのくらいの頻度でやればいいの?」——最初に気になるこのあたりを、まとめて押さえておきましょう。
「メンテ不要」って聞くけど、本当?
結論からいうと、基本的には必要です。
「不要」と言われるのは、今のバイクの多くがシールチェーン(Oリングなどでチェーン内部にグリスを密封したタイプ)だから。昔のチェーンに比べて、確かにメンテの手間はぐっと減りました。でも、密封されているのは“内部”だけ。外側のローラーやプレートは、走れば汚れるし、注油しないとサビたり動きが渋くなったりします。
つまり、「昔ほど神経質じゃなくていい」=「まったくやらなくていい」ではない、ということ。完全なメンテフリーのチェーンもありますが、一般的な車種では定期的な掃除と注油は必要、と覚えておけばOKです。
サボるとどうなる?
「ちょっとくらい放置しても平気でしょ」と思いがちですが、サボると地味に困ったことが起きます。
- サビる:見た目が悪いだけでなく、動きが渋くなる
- チェーンが伸びる:たるみが増えて、放っておくと交換が必要に
- 変速や走りがギクシャク:スムーズに走れなくなる
- 最悪、走行中に切れることも:安全にかかわる大事なところ
とくに雨のあとや、しばらく乗っていなかったバイクは要注意。「気づいたらチェーンが真っ赤にサビてた…」なんてことにならないよう、次でちょうどいい頻度を見ていきましょう。
頻度の目安は「500〜1,000kmごと」or「月1回」
一般的な目安は、走行距離で500〜1,000kmごと、または月に1回くらい。どちらかわかりやすいほうでOKです。あまり乗らない人は「月1回」を基本に、たくさん走る人は距離でも管理を。覚えやすいタイミングに紐づけて習慣化するのがおすすめです。
チェーンメンテはいつやる?早めがいいタイミング

距離や月1とは別に、「これをしたらすぐ」というタイミングもあるんです。
雨のあと・梅雨明けは「できるだけ早め」が正解
距離や月1の目安とは別に、できるだけ早めにやったほうがいいタイミングもあります。
- 雨の中を走ったあと:水分でサビやすく、オイルも流れ落ちがち
- 梅雨明け:長雨のあとはチェーンがドロドロに
- ガッツリ洗車をしたあと:水や洗剤でオイルが落ちるので注油はセット
- 久しぶりに乗る前:長期保管のあとはサビ・汚れをチェック
いちばん確実なのは「汚れ具合」で判断
黒くドロッとした汚れ(チェーンルブに砂ぼこりが付いたもの)が目立ってきたら、距離や日数に関係なく「そろそろやりどき」のサインです。
「雨が降った後すぐになんてできない…」「忙しくてこまめな時間は取れない…」という人にオススメです。「汚れてきたらメンテする」を習慣化すると、タイミングを自分で決めることができます。

私は梅雨明けや季節の変わり目に最低でも1回メンテナンスすることにしています。
チェーンメンテのやり方|洗浄から注油まで【写真つき】

手順は大きく4つだけ。慣れれば15分ほどでできますよ!写真と動画で順番に見ていきましょう。
やることはシンプルで、「①後輪を浮かせる → ②汚れを落とす → ③拭き取る → ④注油する」の4ステップ。まずは道具をそろえましょう。
- 専用チェーンクリーナー(※一般のパーツクリーナーはNG。理由は後述)
- チェーンルブ(注油用のオイル)
- チェーンブラシ(歯ブラシは✕。チェーン専用ブラシを。3面ブラシがあればさらにラク)
- ウエス(いらない布・古タオル)
- メンテスタンド(後輪を浮かせる用)
- 手袋・汚れてもいい服(←これ超大事。後半でくわしく)
道具の選び方は「このあと」でくわしく解説するので、ここではサッと手順を見ていきましょう。


①後輪を浮かせてチェーンを回せるようにする
チェーン全体を掃除するには、後輪を浮かせてタイヤを手で回せる状態にします。センタースタンドがあればそれでOKですが、無い車種や「センスタを踏み上げるのが重い…」という人は、メンテスタンドがあると圧倒的にラクです。力が無くても安全に後輪を浮かせられます。


②専用クリーナーとブラシで汚れを落とす
チェーンに専用クリーナーを吹きかけて、ブラシで汚れをこすり落とします。後輪を少しずつ回しながら、まずは外側から。外側が終わったら、内側もこすりながら1〜2周させます。チェーンのコマ(つなぎ目)を目印にすると、何周回したかがわかりやすいですよ。
こすり終わったら、タイヤをクルクル回しながらクリーナーを1〜2周かけて汚れを落とします。


クリーナーが付着したままだと、ルブが流れてしまうので、水で洗い流します。
③ウエスで拭き取る
汚れとクリーナーを、ウエス(いらない布)でしっかり拭き取ります。ここで汚れが残っていると、注油してもまたすぐ汚れの原因に。チェーンがきれいになったのを確認しましょう。
布でチェーンをはさみながら、タイヤを回して拭き取ると楽です!

拭き取った後は15分〜20分くらいおいて乾燥させます。

私は7月にやったのでめちゃくちゃ暑く、ものの10分程度で乾いていました。冬場など乾きにくい季節は、乾燥時間をもう少し長めに取ってください!
④チェーンルブを注油する
最後に、チェーンルブ(オイル)をチェーンの内側に1〜2周ぶん吹きかけます。後輪を回しながら、均一につくように。
ルブを吹き付けた後、オイルを全体になじませたいときは、ギアを1速に入れて、アイドリングでゆっくり後輪を回すとラクです。※このときは絶対に手や布をチェーン・スプロケットに近づけないでください(巻き込み防止)。注油と拭き取りの作業そのものは、必ずエンジンを止めてから行いましょう。
なじませたら、はみ出した余分なオイルはウエスで軽く拭き取ります(付けすぎは汚れのもと)。



これで完了です! ドロドロだったチェーンがきれいになると、思わず「やってよかった」と気持ちよくなりますよ。
汚れずにやるコツ|服装と油はね対策

油はねが肌に残ると、本当に嫌ですよね…。気をつけていても汚れてしまうので、私がやっているチェーン清掃の時のコツをお伝えします。
チェーンメンテでいちばん「うっ…」となるのが、汚れ。手が真っ黒になるのはもちろん、油が腕や足に飛ぶと、お風呂でもなかなか落ちなくて肌に残るんですよね。翌日の仕事で、自分の腕に見覚えのないホクロがある…と思ってよく見たら、チェーン清掃のときの油だった、なんてこともありました…。でも、ちょっとの工夫でぐっと汚れを減らせます。

手が真っ黒&油はねを防ぐ服装
まず服装。これは私の失敗談なんですが……何も考えずに白いTシャツで作業したら、クリーナーやオイルが飛び散って、服が油だらけに。洗っても取れず、泣く泣く捨てるハメになりました…。
同じ思いをしないために、こう備えるのがおすすめです。
- 汚れてもいい服&長袖・長ズボン:肌の露出を減らすと、油はねが直接肌に付かない
- ゴム手袋(or 使い捨て手袋):手の黒ずみを防げる。軍手は油が貫通するので✕。ネイルしている人は絶対に手袋をしてほしい!
- エプロン・古い服の重ね着:白物・お気に入りは避けるのが鉄則

肌に付いてしまった油は、ハンドソープだけだと落ちにくいので、化粧落としで使うクレンジングを使えば油がめっちゃ綺麗に落ちます。
周りを汚さないための養生
床やバイク周りに油が垂れるのも防ぎたいところ。かといってメンテナンスマットはなんだかもったいなくて、気軽に使えないですよね。でも大丈夫、自宅にあるものだけで簡単に対策できます。
- チェーンの下に古新聞や段ボールを敷く:垂れたオイル・クリーナーをキャッチ
- 風のない場所で:スプレーが飛び散りにくい
- 屋外や換気のいい場所で:クリーナーのにおい・成分対策にも
「汚れるから嫌」を「これなら汚れない」に変えれば、チェーンメンテのハードルはぐっと下がりますよ。
ただ、道路でチェーン清掃をする人にありがちですが、排水溝に垂れ流すのは絶対に止めましょう。生態系の汚染にもつながりますし、何よりご近所の目があまり良くないです…。少し流れてしまうのは仕方のないことですが、下に段ボールや新聞紙、使わないウエスなどを敷いて、周りに配慮してメンテナンスしましょう!
道具の選び方|パーツクリーナーは“専用”を選ぶ

道具は最初にそろえれば、あとはずっと使えます。失敗しない選び方のポイントを!
チェーンメンテの道具は、一度そろえてしまえば長く使えます。ただ、選び方をまちがえると逆にチェーンを傷めることもあるので、大事なポイントだけ押さえておきましょう。
「一般のパーツクリーナー」で代用しちゃダメ?
初心者がやりがちな落とし穴なんですが、普通の(一般の)パーツクリーナーでチェーンを洗うのは絶対にやめてください。
理由は、今のバイクの多くがシールチェーンだから。チェーン内部のグリスを密封しているOリング(ゴムのパッキン)を、強力な一般パーツクリーナーの溶剤が傷めてしまうんです。Oリングが傷むと、内部のグリスが抜けてチェーンの寿命が縮んでしまいます。
なので、選ぶべきは「シールチェーン対応」と書かれた専用のチェーンクリーナー。ゴムにやさしい成分になっているので、安心して使えます。「安いから」と一般のパーツクリーナーを選ばないよう、ここだけは注意してくださいね。
チェーンルブ・ブラシの選び方

チェーンルブ(注油オイル)は、専用品ならお好みでOK。私が使っているのはMOTUL(モチュール)のチェーンルブで、Amazonでもバイク用品店でも手に入りやすくて定番です。粘度やタイプ(ウェット/ドライ)で好みが分かれますが、最初は定番のスプレータイプを選んでおけば失敗しません。
クリーナーとブラシは、私はAZ MCC-002 チェーンクリーナーを愛用中。クリーナーとブラシがセットで販売されていて、コレを買えばすぐに清掃ができちゃいます。ブラシを別で買うなら、普通の細めのブラシでOK(あれば3面ブラシがさらに便利)。4本で3000円くらいなので超お買い得。

ちなみに、チェーンクリーナーは今回の清掃で約0.5本分使いました。前回のメンテナンスから2か月くらいしか経ってません。消耗品なのでまとめ買いがオススメです!
- 専用チェーンクリーナー(シールチェーン対応・ブラシ付きが便利)
- チェーンルブ(クレなど定番のスプレータイプ)
- チェーンブラシ(普通ので可・3面ならなおラク)
- ウエス(古布)・ゴム手袋・古新聞(汚れ対策)
- メンテスタンド(後輪を浮かせる用)
まとめ|頻度を守れば、チェーンは長持ちする

おつかれさまでした!最後にポイントをおさらいしましょう。
チェーンメンテって、やる前は「汚れそう・面倒そう」でハードルが高く感じますよね。でも、頻度とコツさえつかめば、慣れれば15分ほど。しかもドロドロがピカピカになると、ちょっとした達成感があるんです。
- チェーンメンテは基本必要:シールチェーンでも掃除と注油はいる(放置はサビ・寿命に)
- 頻度は「月1回」or「500〜1,000kmごと」:雨のあと・梅雨明けは早めに!
- やり方は4ステップ:浮かせる→クリーナー&ブラシ→拭く→注油
- 汚れ対策が肝:手袋&長袖で、白い服・ネイルは要注意!
- パーツクリーナーは“専用”を:一般品はOリングを傷めるので絶対NG
放置しがちなチェーンですが、月1回か、雨のあとだけでも意識すれば、バイクはぐっと長持ちします。空気圧チェックと一緒に、月イチのメンテ習慣にしちゃいましょう。

ピカピカのチェーンで走ると、気持ちもなんだか軽くなりますよ。無理なく、あなたのペースで続けてみてくださいね!


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