ヘルメットをかぶった瞬間、むわっと嫌な臭いがしたことはありませんか?
とりあえずファブリーズをかけてみたけど、しばらくすると臭いが戻ってくる、という方も多いですよね。
かといって、ヘルメットの内装を洗濯機で洗っても大丈夫なのか、ニオイやカビを防ぐ保管方法について知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ファブリーズで消える臭いと消えない臭いの違い、内装の洗い方と乾かし方、カビを防ぐ保管方法を解説します。

内装が外せないヘルメットの洗い方も、写真つきで紹介します!
ヘルメットの臭いはファブリーズで消える?
ヘルメットの臭いは、ファブリーズで一時的に抑えることはできますが、臭いの元まで消すことはできません。
まずは臭いの原因と、ファブリーズの上手な使い方を知っておきましょう。
結論:ファブリーズは一時しのぎ
ファブリーズは布についた臭いを抑えるスプレーで、汗や皮脂の汚れそのものを洗い流すわけではありません。
汚れが残っている限り、時間がたてば臭いはまた戻ってきます。
なので、根本的なニオイの解決には「洗う」という選択肢が一番有効。
ファブリーズは毎日のケア、臭いが戻ってきたら洗うと、役割を分けて考えましょう。

毎日の通勤で使っていると、1か月もすると誤魔化せなくなるので、そうなったら洗うタイミングです。
臭いの原因は汗と皮脂
ヘルメットの内装には、汗や皮脂、ファンデーションや整髪料が少しずつしみ込んでいきます。
その汚れをエサに雑菌が増えることで、あのむわっとした臭いが出てくるんです。
湿気が多くて汗をかきやすい時期は、内装が乾きにくいぶん臭いも強くなりがち。

私は梅雨と真夏、それに花粉の時期が一番臭いです。外の湿気もくしゃみの回数も、汗の量も増える時期ですよね…。
ファンデーションで内装を汚さないコツ、バイクに乗る時の髪型は、こちらの記事で紹介しています。


ファブリーズの正しい使い方
ファブリーズは、ヘルメットの内装のような布製品に使えるスプレーです。
ただし、メーカーのP&Gは、皮革製品など水に濡れるとシミになるものには使わないよう案内しています。
- シールドを開けて、内装に向けてスプレーする
- かけすぎない
- かけたら風通しのいい場所で乾かす
かけすぎると内装が湿ったままになり、かえって乾きにくくなるので、内装がしっとりする程度でOK。

私は無香料のファブリーズが好きです。ガレージに置いて、帰宅したらすぐにシュッとかけています!
ヘルメットの内装の洗い方

臭いの元を断つには、内装を外して洗うのが一番の解決策。
最近のフルフェイスやジェットヘルメットは、内装を全部外せるものが多くなっています。

実際に内装を洗ってみた手順を写真付きで紹介していきます!
内装の外し方
ヘルメットの内装は、頬に当たるチークパッドと、頭頂部のセンターパッドに分かれているものがほとんど。
ボタンで留まっているので、手で引っぱると外れる作りになっています。
外し方はメーカーやモデルによって違うので、取扱説明書やメーカーの動画を見ながら外しましょう。


私が持っている3つの中では、付けやすい順にHJC、SHOEI、Araiでした。
インカムを付けている方は、配線が干渉してボタンが留めにくくなるので慎重に。

戻すときに迷わないよう、外す前に写真を撮っておくと安心です。

今回はAraiのRX-7Xを洗っていきます。
Araiはパーツが細かく分かれているので、取り外しは少し面倒ですが、カバーだけを外して洗えます。
ファンデ汚れがひどい部分だけをこすり洗いできるので、衛生的に使いたい人にはAraiがオススメです。

Araiのシステムに慣れてなくて、あやうく壊しかけました。
中性洗剤で手洗い
内装を洗うときは、中性の洗濯用洗剤を使いましょう。

私は汚れ度合いによってアクロンとアタックゼロを使い分けています。今回はアタックゼロを使いました!
- 洗面器にぬるま湯を張る
- 中性の洗剤を溶かす
- 内装を沈めて、やさしく押し洗いする
- 汚れが気になる所は軽くもみ洗い
- 水が透明になるまですすぐ
- 洗濯機の一番弱い脱水で水気を切る

ファンデーションや皮脂で白くなった部分は、部分洗い用の石けんを直接塗ってもみ洗いすると、よく落ちます。


ウタマロ石けんを直塗りしてもみ洗いしたら、めっちゃ汚れが落ちました!

ただし、ウタマロ石けんは弱アルカリ性で蛍光増白剤が入っていて、メーカーは色柄物だと色落ちや変色の可能性があるとしています。目立たないところで試してから使いましょう。
すすぎは水が透明になるまで繰り返しましょう。私の場合は2回すすぐとキレイになりました。


お見苦しい写真すみません。水がきったねー!底が見えません!
洗濯機はネットに入れて弱で
内装は、洗濯機で洗うこともできます。
洗濯機で洗うならネットに入れること、洗う頻度が高い場合は手洗いで丁寧に洗うことをオススメしています。
ただし、お店でフィッティング調整をしてもらった内装は、手洗いのほうが安心です。
内装を洗濯機で洗う際は、必ず【洗濯ネット】に入れ、ソフト・弱・手洗いなどの素材に負担をかけないモード選択を行なってください。
出典:アライヘルメット「取扱説明書」


私のヘルメットはクッションを足したり、眼鏡が入るようにスリットを入れてもらったりしているので、手洗いしました。保管用にするHJCのイアンノーネモデルは、洗濯機で洗いました。


洗濯機で洗ったHJCの内装は、ファンデ汚れが全然落ちていませんでした…。
ファンデーションや皮脂の白い汚れは、洗濯機だけでは落ちにくいので、汚れがひどい部分は先に部分洗いしてから洗濯機に入れましょう。
内装が外せないヘルメットの洗い方
一部のヘルメットには、内装が外せないタイプもあります。
また、内装が外せるヘルメットでも、帽体の内側など外せない部分が残ります。
外せない部分は、洗剤を含ませた布で叩くように拭いてから、水拭きで仕上げるのが手軽です。


AraiのRX-7Xは内装を外しても、内側に外せない部分が残ります。ここを布で拭いてきれいにします!
洗剤を含ませた布で叩き拭き
内装が外せないヘルメットのお手入れについて、SHOEIの公式サイトでは次のように案内しています。
汚れがひどい場合は、布に中性洗剤やシャンプーなどを薄めた水もしくはぬるま湯をたっぷり含ませて、たたくように内装を拭いてください。汗などのにおいがきつい場合は、除菌タイプの洗濯石鹸なども効果があるようです。
出典:SHOEI「ヘルメットのメンテナンス方法」

洗剤の濃さの目安は、ぬるま湯1リットルに中性洗剤5〜6滴。アタックゼロだったら半プッシュくらいでした。
ゴシゴシこすると内装の生地が毛羽立つので、ポンポンと叩くように汚れを布に移していきます。


ぬいぐるみを洗うときと同じ感覚で、洗剤を薄めた液を布に含ませて叩きます!
水拭きで洗剤を残さない

洗剤で拭いたあとは、水で濡らした布で拭き取って、洗剤を残さないようにしましょう。
洗剤が残ると肌荒れの原因になるので、布をこまめにすすぎながら、何度か拭き取るのがポイントです。
あご紐の汚れ落とし
汗がしみ込みやすいあご紐も、同じように洗剤を含ませた布と水拭きできれいにできます。
汚れがついたらすぐに、水で湿らせた柔らかい布でやさしく拭くのがコツです。


黒いから目立たないですが、結構汗や皮脂を吸って汚くなっていました…。
シールドのお手入れは、こちらの記事で解説しています。

洗ったあとの乾かし方
洗ったあとに一番大事なのが、乾かし方です。
生乾きのまま戻すと、せっかく洗ったのに余計に臭くなってしまいます。
陰干しで完全に乾かす
内装は、風通しのいい日陰に干して、完全に乾かしましょう。
水分が残るとにおいの原因になるので、完全に乾いてから使いましょう。


インナーを外してヘルメット本体を水拭きしたときは、日陰の風通しのいい場所に逆さまにして自然乾燥させます。
ヘルメットのインナーはスポンジでできているので乾きやすいですが、冬場はほぼ丸1日かかりました。
浴室乾燥機があれば2〜3時間ほどで乾くので、自宅にある方は積極的に使いましょう。


面倒くさがりの私はヘルメット本体も浴室乾燥に入れてみました。15分ほどで様子を見たら、樹脂や金属の部分がアチアチになっていて、急いで引き上げました…。
ヘルメット本体は浴室乾燥機に入れず、吊るして自然乾燥か、扇風機の風を当てて乾かしましょう。

50℃以上の乾燥はNG
早く乾かしたくて、ドライヤーや衣類乾燥機を使いたくなりますが、高温での乾燥はNG。
Araiの取扱説明書には、乾燥方法について次の注意書きがあります。
ヘルメットを50℃以上の熱に曝すと素材に変形や変質が生じ、ヘルメットの性能を大きく損ないます。(中略)業務用乾燥機・ドライヤー・ストーブ・各種ヒーター類・電子レンジ・オーブン・各種バーナー、トーチ類・直火などで絶対に乾かさないでください。また、衣類乾燥機、洗濯乾燥機による内装の乾燥も、その乾燥温度が50℃以上に達する場合は使用をお止めください。
出典:アライヘルメット「取扱説明書」
ヘルメット本体だけでなく取り外した内装も対象で、温度の線引きは50℃だということ。
裏を返すと、50℃を超えなければ機械で乾かしても大丈夫です。
| 乾かし方 | 温度 | 使える? |
|---|---|---|
| 風通しのいい日陰 | 室温 | ○ |
| 浴室暖房乾燥機(内装のみ) | 平均40〜45℃、最大約48℃ | ○ |
| 衣類乾燥機(ヒーター弱) | 約50〜60℃ | × |
| 衣類乾燥機(ヒーター強) | 約70℃ | × |
| ドライヤー | メーカーが禁止 | × |
浴室乾燥機は使っても大丈夫!外干し一択だと、忙しい日はどうにもなりませんもんね。

これでダメだったら私の5年間が無駄になるところでした…あぶねー!
ドラム式洗濯機の乾燥モードは、方式によって温度がかなり変わるので、使う前に一度チェックしておきましょう。
翌日乗らない日に洗う
内装を洗うのは、翌日バイクに乗る予定がない日がオススメです。
乾くまでに時間がかかるうえ、内装をヘルメットに戻すのも、コツをつかむまで意外と時間がかかります。
インカムを付けている人は、配線にも気をつけないといけないので、さらに時間がかかることに…。

慣れれば15分もあれば取り外し〜干す作業まで終わりますが、最初のうちは余裕を持って作業しましょう!
臭いとカビを防ぐ保管方法
ヘルメットの臭いやカビは、乗ったあとの扱い方と、保管する場所で防ぐことができます。
特に、しばらくバイクに乗らない時期は要注意!
保管する前に必ずお手入れしましょう。
乗ったあとは風を通す
乗ったあとのヘルメットの中は、汗の湿気がこもった状態です。
帰ったらすぐに袋や箱にしまわず、風通しのいい場所に置いて湿気を飛ばしましょう。
内装が雨などで濡れたときは、乾いた布で拭いたり陰干ししたりして、すぐに湿気を取り除きましょう。
マスクやフェイスカバーを使うと、汗や皮脂が直接内装につくのを減らせます。

長期間保管する時は必ず洗う
しばらく乗らないときは、しまう前に必ず内装を洗って、しっかり乾かしてから保管しましょう。
汗や皮脂が残ったまま長く置いておくと、カビが生える原因になります。


長男を出産したとき、2年くらいバイクに乗らなかったら、GT-Airの内装にカビが生えてしまいました。オキシクリーンに漬けてカビは取れたものの、カビ臭さは取れず…。
カビが生えた内装を触るときは、ゴム手袋をつけて作業しましょう。
ニオイが全然取れなかった時はオキシクリーン(酸素系漂白剤)に漬けてなんとか取れましたが、メーカーは中性洗剤推奨ですので、やるならあくまでも自己責任で。
怖い方は、無理に漂白するより、内装だけを新品に交換するほうが確実。
内装がほつれたり破れたりした場合は交換しましょう。
また、ヘルメットの寿命は約3年なので、タイミングが合えばヘルメットごと買い替えるのもアリですね。

カビたGT-Airは5年くらい使っていたので、寿命だと思って処分を考えています。
地面から離して保管する
ヘルメットは、地面や床に直接置かずに、高さのある場所で保管しましょう。
ガレージの床や地面の近くは、雨の日の湿気や砂ぼこりの影響を受けやすい場所です。
また、直射日光の当たる車内や、ヒーターの近くなど50℃を超える場所に置かないようにしましょう。
車の中やトランクに入れっぱなしにしないのも大切です。

ガレージがある方はガレージ内保管でOK!ですが、定期的にシャッターを開けて換気は必須です。
網棚やヘルメット置きを使う
保管するときは、網棚やヘルメット置きを使うのがオススメです。
網棚なら、ヘルメットの下からも風が通るので、湿気がこもりにくくなります。


夫は、マルケスのサイン入りヘルメットをたくさん持っていて、専用の飾り棚を作って保管しています。シールドの保護シールを付けたまま袋に入れて大切に飾っています。

我が家のガレージについては、こちらの記事で紹介しています。

まとめ
ヘルメットの臭いは、ファブリーズで一時的に抑えられても、汗や皮脂の汚れが残っている限り、また戻ってきます。
臭いが戻ってきたら、内装を外して中性洗剤で洗うのが一番の解決策です。
- 毎日のケア:帰宅後にファブリーズ+風通し
- 洗う頻度:1〜2か月に1回、夏は月1回
- 外せる内装:中性洗剤で手洗い
- 洗濯機:ネットに入れて弱モード
- 外せない部分:叩き拭き+水拭き
- 乾かし方:陰干しで完全に乾かす
- 保管:洗ってから、地面から離して
毎回洗うのは大変なので、普段はファブリーズと風通しで十分です。
でも、しばらく乗らない時期の前だけは、一度しっかり洗ってからしまってくださいね。

スッキリしたヘルメットで、ツーリングを楽しみましょう!








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