明日は最高気温15度らしい、と天気予報を見ても、バイクで何を着ればいいのかまでは分かりませんよね。
普段着の感覚で選んでしまうと、走り出してから後悔します。走行風で体温を奪われるので、バイクの体感温度は予報よりずっと低くなるからです。
しかも朝と夜、街と山とでは、同じ日でも別の季節かと思うくらい変わります。
この記事では、12年バイクに乗っている私が、気温別に実際に着ているものを、30度以上から10度以下まで早見表でお見せします。

上半身・下半身も・手・首元のパーツごとの対策を徹底解説します!
予報の見方さえ分かれば、震えることも汗だくになることもなくなります!
バイクの服装は気温で決めよう
バイクの服装は、自宅〜目的地の予報気温を必ず確認し、基本は寒くなる方向で考えると失敗が少ないです。
私が実際に着ているものを、30度以上から10度以下まで6段階で並べてみました!
| 気温 | 上半身 | 下半身 | 手 | 首・足元 |
|---|---|---|---|---|
| 30度以上 | メッシュジャケット | 薄手のライディングパンツ | サマーグローブ | 日焼け防止のネックカバー |
| 25〜30度 | オールシーズンジャケット | 薄手のライディングパンツ | サマーグローブ | 日焼け防止のネックカバー |
| 20〜25度 | オールシーズンジャケット | オールシーズンライディングパンツ | サマーグローブ | NAROOマスクF5S |
| 15〜20度 | オールシーズンジャケット+薄手のライトシェル | オールシーズンライディングパンツ | サマーグローブ | NAROOマスクF5 |
| 10〜15度 | オールシーズンジャケット+ウルトラライトダウン、またはウィンタージャケット | ライディングパンツ+タイツ | ウィンターグローブ | NAROOマスクF5かネックウォーマー |
| 10度以下 | ウィンタージャケット+ウルトラライトダウン | ライディングパンツ+オーバーパンツ | 電熱グローブ | ネックウォーマー・厚手の登山用靴下・靴用カイロ |
20度から下は、5度ごとに1枚ずつ足していくと考えると分かりやすいです。
オールシーズンジャケットに、中に着るもので調整していきます。

15〜20度で足しているライトシェルは、袋がついていて非常にコンパクトになるのでオススメです!
同じ日でも走る場所で変わる
市街地と山では体感5度くらい変わります。
平地が20度なら、山は15度の装備で行く、といったように、早見表を1段ずらして対策しましょう。

日が差していれば街はぽかぽかでも、山に入ると一気に寒くなります。
真夏に服装で失敗したことがあるので、経験としてお伝えします。
気温30度を超える日で、メッシュジャケットの下は半袖1枚。真夏だし山に入っても涼しいだろう、という甘い見通しで…。
ところが山に入ったら、数時間前に通り雨が降っていたようで、寒くって寒くって震えが止まらなくなり道の駅に緊急避難しました。
上着は1枚も持っておらず、夏だから自販機にホットの飲み物すらありません!結局カフェで少し高めのコーヒーを頼んで体を温める、完全に無駄な出費でした。
目的地が山なら、迷わず1段厚いほうを選びましょう。脱ぐことはできますが、持っていない服は着られないので…。
レインウェアは防寒具にもなる
山は天気が変わりやすくて、平地が晴れでも雨予報になることがありますよね。
多くのレインウェアは、上から羽織るだけで防風レイヤーとして働きます。体温対策と雨対策を兼ねて、レインウェアを必ず持っていきましょう。
レインウェアは、コンビニで売っているような「雨合羽」と呼ばれるペラペラのものはNG。強い風を受けて水圧がかかり、水が内側に染み出してくるからです。
バイク用として使うなら、上下セパレート・耐水圧20,000mm以上・透湿性能2,000g/㎡・24hのものが安心です。

登山用のレインウェアやワークマンでもOK。バイク用のレインウェアは膝を曲げてもゆとりがあり、裾を絞って風でバタつかないよう対策できます。予算が許すならバイク用品メーカーのレインウェアもオススメです。
脱いだ上着をどこに入れる?
バイクの服装の基本はレイヤリング(重ね着)です。ツーリングに出かける時は、予備の服や脱いだ服を収納するスペースを考えましょう。
私の場合、グロムはリアボックスを付けているので、脱いだものはポイポイ放り込めばOK。
一方でR3は、シートバッグが小さくて入りきらないことも。なのでR3のときはリュックを背負って出ます。
ただし、収納スペースがないからといって、腰や肩に脱いだ服を巻くのは絶対にやめましょう。
場所も取らず便利な方法に見えますが、腕や裾が走行中に風を受けて、意外と体に疲労が溜まるんです。
また結び目がゆるいと、走行中に飛ばされて、タイヤやチェーンに巻き込まれて大事故に繋がる可能性があります。
できるだけコンパクトに持ち運べるウェアを選んで、走行中は安全なところに入れておきましょう。

収納袋が付いているとコンパクトにまとまるので、ウエストポーチに詰めて出かけることもあります!
寒さは手と首から来る
体の先端は体の中心より冷えやすいので、ジャケットより細かく使い分けをするのがオススメです。
ジャケットに比べて、サイズも小さいので持ち運びのスペースもあまり取りません。
グローブは3段階で切り替える
私の場合、20度以上はサマーグローブ、10〜15度でウィンターグローブ、そして10度を切ったら電熱グローブに切り替えています。
電熱は3段階で温度を変えられるので、寒さ具合によって使い分けているイメージです。
街中で日がずっと差していてあたたかいときは、電源をオフにして普通のグローブとして使っています。

山は平地より寒いので、気温が高めの日でも最低の温度でスイッチを入れて走っています。
首は季節で役割が変わる
首まわりは、日差しが気になる時期はNAROOマスク、寒い時期はネックウォーマーを使っています。
NAROOマスクは花粉の時期にも使えるので、春先はこれ1枚で乗り切っています。

夏に首を出したままだと、あとから真っ赤になって痛くなるので、日焼け対策として首元を守るのがオススメです。

下半身は10度から本気を出す
下半身は上半身と比べて冷えやすく、血行が悪くなりやすい場所です。女性であればしっかり対策をしたいところですよね。
オーバーパンツは10度から

オーバーパンツは、普段のパンツの上から履くパンツのこと。
10〜15度はライディングパンツにタイツを1枚足すだけで足りますが、10度を切る日は上からオーバーパンツを履きます。
私が使っているのはワークマンのイージス。コスパが良く、履くだけで足元がまるでこたつに入っているかのような温かさに。

0度近くまで下がる日は、その下にユニクロの極暖を1枚足しています。上から履くタイプなので、目的地に着いてから脱げるのも助かります。
オーバーパンツは1回買えば長く使える
ワークマンのオーバーパンツのいいところは、防風・防水機能に優れ、これを履くだけで足が全く寒くないところ。
7年前に購入してから、ずっと同じ物を使い続けています。
裏を返すと、オーバーパンツは1回買えば長く使える、コスパの良い防寒対策になります。


さすがに膝や裾が破れてきたので、そろそろ買い替え時ですが…。
足元は靴下で調整する
足先は、じっとしているぶん冷えを感じやすい場所です。ツーリング中に大きく曲げ伸ばしはできませんし、寒さで余計に血行が悪くなりますよね。
10度以下の日は厚手の登山用靴下と、靴用のカイロを足して対策しています。

靴用カイロは薄いので、ブーツがきつくなりにくいのがいいところ。
通気性が良い素材のブーツを使っている人は、15度より上でも寒さを感じることがあります。靴下を厚手にすることで対策できますよ。
レディースは細身に作ってある
バイクウェアのレディースサイズは、思っているよりタイトです。
夏はきれいに着られても、重ね着をする季節になると事情が変わってきます。
少し大きめのサイズを買う
レディースのライディングウェアは、体のラインをきれいに見せるために細身に作られているものが多いです。
サイズどおりに選んだつもりでも、下に厚手のセーターやスウェットを着ると、胸やお腹のあたりが窮屈に感じやすいんです。
オールシーズンジャケットを使い回そうとすると、冬になった時にきつく感じますよね。
理想は、メッシュ・オールシーズン・ウィンターと季節ごとにジャケットを揃えること。ですが、収納するスペースが無かったり、おサイフ事情で1着3万円するジャケットを何着も買えなかったりする人もいますよね。
なので、ウィンタージャケットを買わずにオールシーズンジャケット1着で着回す時は、スウェットやセーターなど厚手の服を着た状態で試着しましょう。
もしくは、オールシーズンジャケットの上から、レインウェアや登山用のシェルジャケットを着るのもオススメです。

取外しできるインナーダウンが付いているジャケットもありますよ。3WAYで着られるものは、季節問わず1着で済むので、初めて買う方には強くオススメします!

何から買えばいい?
早見表を見て「そんなに持ってない!」と思った方もいると思います。
全部を一度にそろえる必要はありません。バイク用に新しく買うものと、普段着で足りるものを分けて考えましょう。
プロテクターが入るものはバイク用で
安全に直結するので、ジャケットはバイク用品メーカーのものを選びましょう。
ライディングジャケットは普段着とは違い、転倒時に破れにくい素材でできており、体を守るためのプロテクターが入っています。
警視庁が公表している都内の統計では、二輪車の死亡事故で致命傷になった部位は、過去5年平均で頭部が43.2%、次いで胸部が29.2%でした。
頭を守るのはヘルメットですが、胸を守れるのはプロテクターだけです。
ライディングジャケットを買う時は、肩・肘だけでなく胸のプロテクターを必ず確認しましょう。

私はジャケットとグローブはバイク用品メーカー、上から履くパンツやレインウェアはワークマン、と使い分けています。

中に着るものは普段着でOK
インナーやタイツは、バイク用でなくても問題ありません。
私も10度以下の日はユニクロの極暖やウルトラライトダウンを着ています。パンツやタイツもユニクロの極暖です。
お金をかけるのは外側、中は手持ちでOKと決めておくと、そろえるのがぐっとラクになりますよ。

もし新しいものを買うとしたら、モンベルやノースフェイスなど登山用ウェアを買うと思います。コンパクトだしレイヤリングにもピッタリなので、バイクとの相性がいいです。
迷ったらオーバーパンツから
ジャケット以外のオススメは、オーバーパンツ。
防風・防水で足が寒くならないので、10度以下で走る日の負担がかなり減ります。
上から履くだけなので、目的地で脱げば普通の格好に戻れるのもいいところ。

7年使えたことを考えると、1年あたりの値段はかなり安い買い物でした。
まとめ
気温別の対策
- 20度以上:オールシーズンジャケットとサマーグローブ
- 15〜20度:オールシーズンジャケットに薄手のシェルを1枚
- 10〜15度:オールシーズンジャケット+ウルトラライトダウン/ウィンタージャケット、タイツ、ウィンターグローブ
- 10度以下:オーバーパンツ、電熱グローブ、厚手の靴下
そして覚えておいてほしいのが、山は平地より5度下がることと、レインウェアが防寒具にもなることです。
全部そろっていなくても、今ある服で走り出せます。足りないぶんは、寒い思いをした日に1つずつ足していけば大丈夫ですよ。
プロテクターの入ったジャケットだけは最優先で準備しましょう!おしゃれも大事ですが、体を守れるのは装備ですよ。
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