「エンジンガードって、やっぱりダサいのかな…」
立ちゴケが怖くて調べてみたけれど、あの太いパイプの見た目にどうしても踏みきれない。そんな方も多いんじゃないでしょうか。
先に正直に言っておきます。私自身、エンジンガードは付けていません。 理由のひとつは、まさに「見た目が好きになれなかった」から。
でもだからこそ、「付けない選択をした人」の視点で、フェアにメリットもデメリットもお話しできると思っています。この記事を読み終わるころには、あなたが付けるべきかどうかがはっきりするはずです。
エンジンガードはダサい?その気持ち、正直わかります

「エンジンガード ダサい」で検索してきた方、こんにちは。まずは正直な気持ちからお話しさせてください。
結論:私も「ダサいかも」と思っています
いきなり本音から言うと、私自身、エンジンガードは付けていません。正直「見た目が好きになれなかった」から。
だからこの記事は、「ダサくないですよ!付けましょう!」と背中を押すだけの記事ではありません。ダサいと感じる気持ちに寄り添ったうえで、それでも知っておいてほしいことをお伝えします。
ダサく見える正体は「教習車・白バイっぽさ」

なぜダサいと感じるのか。その正体はたぶんこれです。教習車や白バイに付いている、あの太いパイプのイメージ。
- 車体からゴツいパイプがせり出している
- 「初心者っぽい」「業務用っぽい」印象になる
- せっかくのデザインのラインを隠してしまう
特にスポーツバイクやネイキッドだと、車体のシルエットが命。そこに大きなガードが付くと、シュッとした雰囲気が崩れて見えるんですよね。この感覚、私もすごくわかります。
でも“エンジンガード=あの太いパイプ”だけじゃないんです
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいこと。
実は、エンジンガードには「目立たないタイプ」もあります。 車種専用設計で車体のラインに沿うもの、ブラック仕上げで存在感を消したもの、エンジンカバーのように見えるもの。
つまり「エンジンガード=ダサい」ではなく、「あの形のエンジンガードがダサい」だけなんです。形を選べば、見た目の問題はかなり解決できます。
決めるのは「ダサいかどうか」より、何から守りたいか
そしてもうひとつ大事なのが、エンジンガードとスライダーは、そもそも用途が違うということ。
実は私、ここを長いあいだ勘違いしていました。この違いを知らずに選ぶと、「立ちゴケ対策のつもりで買ったのに、実は守備範囲が違った」ということが起こります。
だからこの記事では、こんな順番でお話ししていきますね。
- エンジンガードとスライダーは何が違うのか(私の勘違い体験つき)
- 立ちゴケが怖いなら、付ける価値はあるのか
- それでも私が付けなかった、正直な3つの理由
- ダサく見えない選び方
読み終わるころには、「自分は付けるべきか、付けないべきか」がはっきり決まるはずです。
エンジンガードとスライダーは別物|私が勘違いしていたこと

ここがこの記事のいちばん大事なところ。正直に告白すると、私もずっと間違えて覚えていました。
スライダー=立ちゴケ対策だと思っていました
私はずっと「スライダー=立ちゴケ対策のアイテム」だと思っていました。
実際、YZF-R3を買ったとき「これは絶対どこかでコケるな」という謎の確信があって(笑)、納車してすぐスライダーを取り付けたんです。「立ちゴケしても大丈夫なように」という気持ちで。
でも、調べ直してみて気づきました。スライダーは、本来そういう目的のパーツではなかったんです。

同じように思っていた方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
エンジンガード=衝撃を「受け止めて」守る
エンジンガードは金属製の頑丈なパイプやバーで、転倒したときに車体が地面に直接あたるのを防ぐパーツです。
ポイントは「受け止める」構造だということ。倒れた車体をガードが支えて、カウルやエンジン、タンクが地面に接触するのを物理的に止めてくれます。
そのため立ちゴケや低速での転倒に強いのが特徴。教習車や白バイに付いているのも、まさに「低速で倒れる」場面が多いからです。
また、立ちゴケや転倒した後にエンジンガードを持つことで引き起こしがしやすくなるのもポイント。握る部分が体に近くなることで、力を入れやすくなる大きなメリットがあります。
スライダー=転倒時に「滑らせて」ダメージを減らす
Surf's up! 🏄@tetsuta45 gave us a moment to remember at last year's #AustrianGP! 🌊 pic.twitter.com/jdfbVu4h3E
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) August 7, 2019
スライダーは樹脂製のパーツを車体の側面に取り付けて、転倒したときに車体を“滑らせる”もの。
受け止めるのではなく、滑らせて衝撃を逃がすという考え方です。地面との摩擦で車体が引っかかると、その勢いで大きく損傷したり回転したりしてしまう。それを防いで、ダメージを軽減します。
つまり本来はサーキットのような、ある程度スピードが出た状態での転倒を想定したパーツなんです。私が思っていた「立ちゴケ対策」とは、少し違うんですよね。
「スライダーは危ない・意味ない」と言われる理由
検索していると、「スライダーは付けないほうがいい」「意味がない」という意見も出てきます。強めに否定している投稿を見て、驚いた方もいるかもしれません。
- 取り付け方によっては、転倒時にフレームへ力が集中してしまうことがある(守るはずが、かえって高い部分を痛める)
- 車種専用設計でないものを無理に付けると、強度が足りない
- 立ちゴケ程度なら、そもそも守備範囲が違う
だからこそ、車種専用の製品を選び、きちんと取り付けることが大前提です。「安いから」「見た目で」だけで選ぶのは避けたほうが安心だと思います。
【早見表】あなたはどっちタイプ?
ややこしいので、選び方をシンプルにまとめます。
| エンジンガード | スライダー | |
|---|---|---|
| 守り方 | 受け止める | 滑らせる |
| 得意な場面 | 立ちゴケ・低速転倒 | 走行中の転倒(サーキット寄り) |
| 見た目 | 存在感が出やすい(目立たない型もあり) | 比較的コンパクト・レーシー |
| 向いてる人 | 立ちゴケが怖い人・愛車に傷をつけたくない人 | サーキット走行する人・カウルの傷を抑えたい人 |
「立ちゴケが怖いならエンジンガード」「サーキットも走るならスライダー」。 ざっくりこう覚えておけば、選択で迷いません。
立ちゴケが怖いなら、エンジンガードは付ける価値あり

ここまで「ダサい」と言ってきましたが、それでも付ける価値がある人はちゃんといます。フェアにお話ししますね。
立ちゴケは、初心者だけの話じゃありません
まず前提として。立ちゴケは、ベテランでもやります。
信号待ちで足を着いた場所が砂利だった、傾いていた、駐車場で押しているときにバランスを崩した。低速や停車時のちょっとした油断で、誰にでも起こるのが立ちゴケです。
私も過去にやらかしていますので、「慣れれば大丈夫」ではなく、慣れても立ちゴケするという前提で備えるほうが現実的なんですよね。立ちゴケの防ぎ方そのものは、こちらで詳しくまとめています。

修理代を考えると、数万円は「安い」
エンジンガードを付けるかどうかで迷うとき、いちばん現実的な判断材料がこれです。
立ちゴケで傷つきやすいのは、カウル・タンク・エンジンカバー・レバー・ミラーあたり。特にフルカウル車のカウルは、片側だけでも数万円かかることも珍しくありません(塗装まで含めるとさらに)。
一方エンジンガードは、車種にもよりますが1〜3万円前後。取り付け工賃を足しても、カウルを1回割るより安く済むケースは十分あります。
「保険」と考えると、決して高い買い物ではないんですよね。
「コケても大丈夫」という心のお守りになる
そしてもうひとつ、地味だけど大きいのがこれ。「コケても大丈夫」と思えると、運転そのものがラクになります。
立ちゴケが怖いと、無意識に体がこわばります。狭い駐車場を避けたり、Uターンを怖がったり、行きたい場所に行けなくなったり。「コケたらどうしよう」という緊張が、かえって操作をぎこちなくして立ちゴケを呼ぶ。これ、けっこうあるあるです。
ガードが付いていることで、気持ちに余裕が生まれる。その余裕が、結果的に安全につながるなら、それだけで価値があると思います。
特に付けたほうがいいのはこんな人

私が「これは付けたほうがいいのでは」と思うのは、こんなケースです。
- 車体が重いバイクに乗っている(大型・アドベンチャー系など)
- 足つきに不安がある(つま先立ちになる、身長に対して車高が高い)
- 教習所を卒業したてで、まだバイクの扱いに慣れていない
- 駐車環境が良くない(砂利、傾斜、狭い、押して出す距離が長い)
- フルカウル車など、外装の修理代が高くつく車種
ひとつでも当てはまるなら、見た目の好みより、守ることを優先していい場面だと思います。
それでも私がエンジンガードを付けなかった3つの理由

ここまで「付ける価値はある」と書いてきましたが、私自身は付けていません。その正直な理由をお話しします。
①正直、見た目が好きになれなかった
1つ目は、もう何度も書いてるとおりです。単純に、見た目が好きになれませんでした。
バイクって、性能だけじゃなく「見た目が好き」で選ぶものですよね。私もR3の、あのシュッとしたフルカウルのラインが好きで選びました。そこにパイプが加わるのは、どうしても抵抗があって。
これは完全に好みの話なので、「そんなの気にしない!」という方は、迷わず付けていいと思います。
②重くなって、逆に立ちゴケしやすくなると思った
2つ目は、エンジンガードを付けると車体が重くなることで、立ちゴケのリスクをむしろ上げるんじゃないかと思ったんです。
私の愛車の重さを比べると、グロムが約102kg、YZF-R3(ABS)が約170kg。同じ「軽い部類」のバイクでも、約70kgの差があります。グロムに慣れた体でR3に乗り換えたとき、正直「重い」と感じました。
エンジンガードは金属製なので、車種にもよりますがさらに数キロ増えます。しかも付く位置は車体の左右。
非力な私にとって、取り回しの重さは立ちゴケの直接的な原因です。押して歩くとき、傾いたときに支えるとき、その数キロが効いてくる。
「守るために付けたガードのせいで、コケる回数が増えたら本末転倒」。そう考えて、私は選びませんでした。(もちろん「守れる安心のほうが大きい」という判断も正解です)
③最初にグロムを選んだから、いらなくなった
そして3つ目、最初の1台に、軽いグロム(125cc)を選んだこと。
グロムは軽くて足つきも良くて、とにかく扱いやすい。おかげでバイクの挙動に体が慣れて、立ちゴケしない止め方・支え方の“型”が身につきました。
その状態でR3に乗り換えたので、「ガードがなくても大丈夫」と思えるくらいには、自分の腕と体に自信が持てるようになっていたんです。
つまり私の場合、エンジンガードが不要になったのは、パーツではなく“慣れ”を先に手に入れたから。軽い1台目を選ぶメリットは、こんなところにも出てきます。

卒業したての頃は「付けようかな」と本気で悩んでいました
教習所を卒業したての私は、本気で「エンジンガード付けたほうがいいかな」と悩んでいました。
立ちゴケが怖かったし、自信もなかった。あのときの自分に「付けなくていいよ」とは言えません。必要かどうかは、腕と車体と環境で変わる。今の私には不要でも、あのときの私には必要だったかもしれない。それが正直なところです。
その他エンジンガードを付けるデメリット
最後に、付ける前に知っておいてほしい点も書いておきます。
- 取り付け位置によっては、転倒時にフレームへ負担がかかることがある(車種専用品を選ぶのが大前提)
- すり抜けや取り回しで、車幅が増える(狭い場所での取り回しに影響することも)
- 取り付け工賃がかかる(フルカウル車はカウルの脱着が必要な場合も)
「付ければ安心」ではなく、「正しく選んで、正しく付ければ安心」。ここは押さえておきたいポイントです。
ダサく見えないエンジンガード・スライダーの選び方

「守りたいけど、見た目も譲れない」という方へ。私が実際に選ぶときに見たポイントをお話しします。
選ぶ基準は「飛び出しすぎない × ちゃんと機能する高さ」
私がスライダーを選んだとき、重視したのはこの2つでした。
① ビョーンと飛び出していないこと。 車体の横から棒が突き出していると、どうしても後付け感が出て不格好に見えます。車体のラインに沿って収まっているかは、最初に見るポイント。
② でも、ちゃんと機能する高さはあること。 見た目を優先しすぎて短すぎるものを選ぶと、いざ倒れたときに車体が先に地面に着いてしまって意味がありません。カウルやエンジンより外側に出ているかは必ず確認してください。
「目立たない」と「効かない」は違います。 この2つのバランスを取るのが、後悔しない選び方です。
私が選んだキジマのスライダー(YZF-R3用)
参考までに、私が実際に付けているものを紹介します。キジマ(KIJIMA)のYZF-R3専用スライダーです。

決め手は 「ビョーンと出てないが高さがあるもの」。黒くて小ぶりなので、白いカウルの横についていても悪目立ちしません。 それでいて、しっかりカウルより外側に出ている。「これなら見た目も許せるし、機能もしそう」と思えたのが選んだ理由です。
ただし正直に言うと、まだ転倒して“守られた”経験はありません。 なので「実際に効きました!」とは言えないんです…(もちろん、使わずに済むのがいちばんです!)。
目立たせたくない人向け|車種専用・低めのタイプ
「エンジンガードも検討したいけど、あのパイプは避けたい」という方へ。調べた範囲では、目立ちにくいタイプもいくつかあります。
- 車種専用設計のもの(車体のラインに沿うので、後付け感が出にくい)
- ブラック仕上げ(メッキやシルバーより存在感が出ない)
- エンジンカバー一体型のように見えるタイプ
「エンジンガード=あの太いパイプ」しか知らずに諦めていた人は、一度“車種名+エンジンガード”で探してみてください。 想像より選択肢がありますよ。
【憧れ枠】OVER Racingのエンジンガードスライダー
最後に、私がいま気になっているのはOVER Racingのエンジンガードスライダーです。
エンジンカバーのような見た目で、「守るパーツ」というより「カスタムパーツ」に見えるのが最高にかっこいい。正直、高いです。でもエンジンガードとスライダーが違うものだと気づいた今、欲しい。
私はグロムにOVERのバックステップとフルエキゾーストを入れていて、あのブランドの作りとデザインが好きなんですよね。だから余計に惹かれます。(まだ買えてないので、これは完全に憧れ枠です)
取り付けは自分でもできる。でも思ったより大変でした
取り付けについて、私の実体験をお話しします。私は自分でカウルを外して、スライダーを取り付けました。
正直に言うと、思っていたよりずっと面倒でした。
「横のカウルを1枚外せば付くでしょ」と思っていたんですが、実際はあちこちのパーツを外さないと作業できず、想像以上に手間がかかりました。 フルカウル車は、外装がパズルみたいに組み合わさっているんですよね。
なので「自分で付けられるかどうか」より「その手間を許容できるか」で判断するのがおすすめです。
- 工具があって、外装の脱着に抵抗がない人:自分でやればコストは部品代だけ
- 時間をかけたくない、失敗が不安な人:バイク屋さんにお願いするのが確実
特に取り付けが甘いと、転倒時に本来の性能を発揮できないどころか、フレームを傷める可能性があるので、少しでも不安があるなら迷わずプロにお願いしてください。守るために付けるパーツで愛車を傷めたら、本末転倒ですから。
パーツの前に効く、立ちゴケを減らす3つのこと

最後に、いちばん伝えたいこと。実は“守るパーツ”より先にやるべきことがあります。
①軽い1台目で、バイクの挙動に慣れる
これは私の実体験そのものです。エンジンガードが不要になった最大の理由は、軽いグロムから始めたことでした。
軽い車体だと、押すのも支えるのも怖くない。だからたくさん乗れるし、たくさん練習できる。 その積み重ねで「どう止めればコケないか」が体に染み込みます。
重いバイクにいきなり乗ってガードで守るより、軽いバイクで腕を上げるほうが、結果的に安全でお金もかかりません。(もちろん、憧れの1台から始める楽しさも否定しません!)

②足つき・停め方・取り回しの“型”を覚える
立ちゴケの多くは、止まる瞬間と、押しているときに起きます。裏を返せば、ここの型さえ覚えれば激減します。
- 止める場所を選ぶ(傾き・砂利・わだちを避ける)
- 足を着く側を決めておく(左足重心が基本)
- 押すときは車体を自分側に少し倒して支える
これらは全部タダで、今日からできる対策です。 パーツを買うより先に、こっちを覚えたほうが確実に効きます。

③自分の体を守る装備にもお金をかける
そして忘れがちなのがこれ。車体を守るパーツにお金をかけるなら、自分を守る装備にも同じくらいかけてほしいです。
車体は直せますが、体はそうもいきません。グローブ、プロテクター、ちゃんとしたブーツ。この3つは、エンジンガードより優先度が高いと私は思っています。



まとめ|ダサいかどうかより「何を守りたいか」で選べば後悔しません

最後に、今日のポイントをおさらいします!
「エンジンガードはダサい?」への私の答えは、「ダサいと感じる気持ちはわかる。でも、形は選べる」です。
- ダサく見える正体は“教習車っぽい太いパイプ”。目立たないタイプもある
- エンジンガード=受け止めて守る/スライダー=滑らせて逃がす。用途が別物
- 立ちゴケが怖いなら、エンジンガードは付ける価値あり(カウル1回割るより安い)
- 私は付けていない。立ちゴケは慣れが大きいから
そして、いちばん伝えたいこと。パーツより先に効くのは、慣れと止め方の型です。
私はグロムでその型を覚えたから、今はガードなしで走れています。でも卒業したての頃の私には、きっと必要だった。だから「付ける・付けない」に正解はありません。
あなたが今、何を怖いと感じているか。 それだけで決めていいと思います。安心して走れる形を、ゆっくり選んでくださいね!


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